かぶに含まれているジアスターゼの効果

 

かぶにはアミラーゼが含まれています。これは同じアブラナ科の大根と同様です。アミラーゼにはでんぷん分解酵素が多く含まれており、ジアスターゼとも呼ばれます。実際に、かぶの汁とでんぷんを混ぜ合わせれば分解が始まって糖に変化することからもわかります。

 

このようにでんぷんの分解を促進する消化酵素アミラーゼは、その作用によって胃腸の働きを活発化させ、消化不良などの解消や、胃酸分泌のコントロールもしてくれます。胃もたれ、胸やけを防止、抑制する働きは確かなもので、実際にアミラーゼは消化不良を改善する胃腸薬にも配合されています。

 

アミラーゼは、かぶの葉に近い根の部分に多くなっており、他にも大根や、やまいもなどの食品に豊富に含まれています。こうした食材を使ったおかずは、主食となるご飯の消化を助け、胃腸の負担を軽くするので、朝食には最適です。消化不良からくる食欲不振も改善します。

 

更に、根と葉の両方に含まれるグルコシアネートという辛み成分は発ガン物質を解毒、活性酸素を取り除くという効果があります。特に疲れているときに摂るようにすれば、抗酸化物質の効果が期待でき、アンチエイジングの効果も充分に期待できます。

 

漢方での効果も示されており、解毒、利尿、黄疸、咳、解熱、胸焼けなどに効くとされています。食べ過ぎ、胸焼けで困っているときは、かぶ根をすった汁を飲むと効くそうです。ちなみに、大根おろしも当然同じ効果が期待できます。